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雄大な斜面に浮遊する半透明な木のトイレ

 

計画地である根岸森林公園は、都市の景観から切り離され、雄大な斜面、森林、空しか視界に入らない日常を忘れるような空間です。そのがらんどうの斜面に浮遊するような半透明な木造のトイレを提案します。それは、
 
①雄大な景観にそっと存在し自然景観と調和すること
②風通しが良く衛生的で誰でも気軽に利用しやすい場所をつくること
③小径木のかながわ県産材を積極的に利用すること
  
を意図しています。

ゆるやかな斜面から浮遊するように存在する木のボリュームは、斜面に沿って丸みを帯びながら高さを変え、深緑の風景に温かみを与えます。雄大な自然景観を尊重した控えめな存在となることを目的としながら、不思議な浮遊感のある軽くて強い建築です。

RC高基礎の上に、木造軸組、小屋組フレームがかぶさる様な特徴的な構造である。RC高基礎は、緩やかな斜面により生じる土圧を負担し、水、湿気に対する耐久性向上にも寄与している。木造フレームは県産材の小径木を組み合わせた構成とし、斜材をバランス良く配置したトラス構造としている。トラスは耐力壁として地震力、風圧力に抵抗するだけでなく、建物外周に跳ね出して簾の様に吊られている木ルーバーフレームの支持材も兼ねている。浮遊感のある独特なファサードである木ルーバーは吊られることで基礎が不要となり経済的な設計となっている。

計画地:横浜市

用途:公衆トイレ 

構造:RC+木造

階数:地上1階

規模:50㎡