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RIF

都心から車で1時間程の距離にある富津市は、東京湾に面し、南房総国定公園や富津岬、鋸山等、山と海のアクテビティーが楽しめる場所です。その長閑な場所の別荘の計画です。

​「別荘」というと、景色を切り取る大開口や柱のない大スパンの架構が特徴的な場合が多いですが、この計画では一般的な木造(在来工法)でつくることを前提とした計画が求められています。在来工法の場合、柱なしの大開口が難しく、スケール感も一般的な住宅に似通いがちです。

 

その条件の中で「住宅と別荘の違いは何か?」という切り口から別荘を考えたいと思いました。別荘らしさをつくる要素は、「周辺環境と建築のつながり」と「空間のゆとり」と仮定して、プールやパーゴラのような外構機能を周辺環境の一部と捉え、部屋の配置と同等に計画します。

 

各部屋をそれぞれ別棟で計画しそれらを屋根でつなげることで、住宅にはない空間のゆとりをつくりだします。そのゆとりは、海風の通り道となり、適度な日光を導くバッファーゾーンとして機能します。一般的な木造住宅の工法を用いて今までとは違うタイプのリゾート空間をつくる試みです。

計画地:千葉県富津市

用途:別荘 

構造:木造

階数:地上1~3階

規模:256.04㎡

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